「何もしない」をする。それは贅沢な時間の使い方。手帳やカレンダーのたぐいはいったん閉じて、スマホやタブレットをオフにする。あくせくせずに、のんびりと。頭の中を空にして、ただ時の流れに身を任せる。
買い込んだ本を手に活字を目で追っていたが、遠くから響く波の音に思考回路もスローダウン。体を優しく包み込むソファーに身を委ね、時折ゆっくりと伸びをして、風を感じる。目の前に広がっているのは穏やかな太平洋。
ゆっくりと淹れるドリップ珈琲の香りが豊かに広がり、
海と緑の館山には、「何もしない」ができる豊かさがあった。